おりものの量が増えたときに疑われる性感染症とは

2020年04月24日

性感染症の多くは初期症状を発症すると何らかの自覚症状が出ますが、強い痛みなどのようにはっきりとした症状が出にくいという特徴があります。特に女性は初期症状が軽いことが原因で、病気の発見が遅れてしまう場合が少なくありません。病原体が子宮や卵管に侵入して炎症が起こったとしても強い痛みを感じることがなく、気づかない間に病状が悪化して不妊症になる危険性があります。性感染症に罹った時は病状が悪化する前に早く見つけるようにして、手遅れになる前に適切な治療をすることが大切です。

女性が性感染症を発症しても自覚症状が出にくい場合が多いですが、おりものの量や色などで病気の種類を見分けることが可能です。膣や子宮の炎症が起こるとおりものの量が増加しますが、病原体ごとに色や性質に違いがあるからです。

トリコモナスは男女ともに感染・発症する性感染症ですが、痛みなどの自覚症状が出にくいことから気づきにくい性病のひとつです。女性がトリコモナスに感染すると、1~3週間程度の潜伏期間を経た後に炎症を発症します。トリコモナスが原因で膣で炎症が起こると、サラサラした泡状のおりものが大量に排出されます。おりものには血液が混ざっている場合があり、黄色~黄緑色で生臭いにおいが強いという特徴があります。

淋病でも病原体が性器の内部に感染して炎症を発症して大量のおりものが排出されますが、トリコモナスの場合とは異なります。女性が淋菌に感染すると、膣の奥の方にある子宮口で炎症(子宮頸管炎)が起こります。炎症を発症しても強い痛みなどの自覚症状は出ませんが、粘性が非常に高い分泌物(おりもの)が排出されます。淋病のおりものはトリコモナスようにサラサラとした液状ではなく、酒粕やカッテージチーズのように固形物に近いという特徴があります。色は濃い黄色で普段とは全然違うので、すぐに病気であることが分かるでしょう。

女性がクラミジア・淋病・トリコモナスなどに感染して症状が悪化すると、不妊症になって一生子供が作れなくなる恐れがあります。これらの感染症はいずれも自覚症状がでにくいので、初期症状で気づきにくいという問題があります。性行為をしてから数日~数週間後に急におりものが増加するようであれば、性感染症を疑ってみるようにしましょう。淋病とトリコモナスを発症した場合には特徴のあるおりものが排出されるので、色や性状の違いで病気の種類を見分けることができます。

細菌が原因で発症する性感染症は抗菌薬で治療をすれば完治しますが、女性の場合は気づくのが遅れると取り返しがつかないことになってしまう恐れがあります。発症したら早期発見が大切ですが、最善の予防対策は感染しないようにすることです。多くの性病は、性行為の際に男性がコンドームを着用することで感染を予防することができます。避妊だけではなくて性病対策のためにも、男性は正しくコンドームを使用することが大切です。