• 悩んでいる男性
  • 男性を診ている医者と薬
  • 白い錠剤と瓶
手のひらにある薬

ヘルペスは主に性器や口内の皮膚や粘膜に水ぶくれ(水泡)やびらん(潰瘍)などを発症する、皮膚病の一種です。ヘルペスが発症する原因は、単純ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルス感染です。単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類のタイプがありますが、ほとんどの人は60歳に達するまでにいずれか片方または両方にウイルス感染しているとみられています。

1型のウイルスは上半身(口唇)に発症する場合が多く、2型は下半身(性器や臀部など)に発症しやすいことが知られています。ただし1型のウイルスでも下半身に発症する場合もあるので、発症する部位はウイルスのタイプによって限定される訳ではありません。

ヘルペスの症状の特徴ですが、最初は性器や口の中の粘膜に複数の小さな水ぶくれが集まった状態が形成されます。1~2日程度で小さな水ぶくれが結合した潰瘍が形成され、白い膿を確認することができます。治療をしなければ、この状態が数日~数週間ほど続いてから自然治癒します。最初に小さな水ぶくれができると、患部に痒みや痛みなどを感じます。水ぶくれが結合して潰瘍(膿)が形成されると、チクチクとした強い痛みの症状が出ます。

患部から大量の病原体が排出されるので、発症中は他の人にうつしてしまう恐れがあるので注意が必要です。性器に発症した場合には、性行為で相手の人に接触した際に感染させてしまう場合があります。口内に発症した場合は唾液中に大量の病原体が含まれているので、飛沫感染の原因になります。

単純ヘルペスウイルスの感染原因は、飛沫感染や接触感染です。ほとんどの人は成人までに1型のウイルスに感染しますが、口内で発症した際に唾液に含まれる病原体がくしゃみなどで飛沫感染します。1型のウイルスはくしゃみなどの飛沫を通してうつるケースが多いですが、母子感染を起こす場合もあります。2型のウイルスは性器や臀部などに発症しやすいことから、感染原因のほとんどは性行為の際に粘膜や皮膚の表面から放出されたウイルスに接触することです。発症していなくても精液などを通して不定期に病原体が体外に排出されるので、性交渉の際に体液を通して他の人にうつしてしまう場合もあります。

初めてヘルペスの病原体(ウイルス)に感染すると、3~1週間ほどの潜伏期間を経た後に水ぶくれやびらんを発症します。人によっては発熱したり、リンパ節の腫れなどの全身症状が出る場合があります。発症後に数週間ほどで自然に治癒しますが、ウイルスは神経節の内部に入り込んで普段は不活性な状態で潜伏し続けます。

単純ヘルペスウイルスが不活性な状態で神経節の内部で潜伏している間は、病原体が増殖をすることがありません。それでも何らかの原因によって潜伏ウイルスが活性化すると、増殖を開始して再発する場合があります。ウイルスに感染した後に口唇・性器などに発症する場合は、潜伏ウイルスによる再発によるものです。

潜伏ウイルスが再活性化して増殖を開始するプロセスには多くの不明な点がありますが、最新の研究では神経に強い刺激を受けると活性化のスイッチが入ると考えられています。潜伏ウイルスが活動を再開した時に免疫力が弱くなっていると、病原体が増殖して再発しやすくなります。発症後は数日~3週間ほどで自然に治癒しますが、人によっては何度も再発を繰り返す場合があります。

何度かヘルペスの再発を繰り返すと、体にウイルスに対する抗体が形成されることで初回よりも症状が軽くなるケースが多いです。それでも免疫力が弱くなっているとウイルスが増殖して重症化する恐れがあるので、再発を防ぐためには日頃の健康管理が大切です。発症しても数日~数週間で自然治癒しますが、この間は他の人にウイルスをうつしてしまう恐れがあるので注意しましょう。